わたしは中学生からトータル約10年以上、ジャズダンスを趣味で続けてきました。
この記事では「踊るだけでなく、振付師経験のあるわたし」がジャズダンス初心者や最近練習を始めた方が知っておきたいジャズダンス用語をまとめています。ダンス初心者の方はぜひ参考にしてみてくださいね。
ジャズダンスなどジャンル問わず、ダンス専門用語を知りたい方は以下の記事も参考にしてみてください!

そもそもジャズダンスって?
まず初めに、ジャズダンスは「バレエ」の基本姿勢や動きから派生したダンスのジャンルです。
そのため基本的には姿勢よく、指先やつま先まで意識して踊る美しい動きを求められるダンスです。
一方、決まった型はありますが、「こう踊らなければならない」という制約が少なく、個性を出しやすいダンスです。
そのため「ジャズヒップホップ」、「シアタージャズ」、「ジャズファンク」、「スロージャズ」などさらに派生した細かいジャンルに分けることもあります。
とくに一般的なジャズダンスのレッスンで出てくる用語は「バレエ用語」なことも多いです。
筆者であるわたしはバレエ経験はなく、ジャズダンスのみ10年の経験があるからこそ「ジャズダンスのレッスン」でよく出てくる用語をまとめていきます。
レッスンのはじめ、ウォーミングアップや基礎練習で登場しやすいもの
ストレッチ
「筋肉を伸ばす」を意味します。ダンスに限らず、運動の前に行うストレッチですが、ジャズダンスではウォームアップ等において、膝を曲げる(プリエ)→伸ばす(ストレッチ)と先生がおっしゃったりします。
ターンアウト
これはジャズダンスやバレエの基本。股関節の外旋のことです。良くレッスンでは「内ももを外に意識しましょう。」と言われます。
1番のポジションで立っているとき、プリエをしているとき片足を上げているとき…あらゆる場面で内ももは外に凱旋するように意識することで、可動域が増えたりバランスが安定します。
基本的に内股になることは特別な振り付けでない限りありません。
骨盤
ジャズダンスでは骨盤をまっすぐ立て、お腹を引き上げることでバランスがとれ、ブレが少なくなります。
レッスンでもよく「骨盤」というワードは出てきます。
骨盤を立てるってどういうこと?と思うかもしれませんが、わかりやすいのは足を左右に開脚して上半身を前に倒すときです。体が硬かったり、慣れていないと骨盤(腰)が丸くなってしまいます。
この時、無理に上半身を前に倒すのではなく、骨盤周りの背骨をまっすぐにすることを意識します。両手の肘が床につかなくてもいいのです。これを意識すると柔軟性はかなり高まります。
また立って踊る際にも骨盤を自然に意識できるようになると、美しい姿勢を保つことができ表現力が向上するでしょう。
ロールアップ
背中を丸めながら体をもとの位置に戻すこと。
特に前屈た状態から、骨盤から順に背骨を一つずつ積み上げるように身体を起こし、最後に頭を起こしていきます。このとき頭が先に上がらないようにしながら、肩にも力が入らないように注意しましょう。
コントラクション
上半身(みぞおちあたり)を内側に縮めるような動作で、腹筋を使って胸や背中を内に丸め込みます。
特に息を吐きながら行うことで、呼吸の安定も図ります。
ジャズダンスでは主にウォームアップの動作として登場することが多いですが、振り付けの中に登場することもあります。
フラットバック
背中をまっすぐにした状態で、上半身を床と並行に曲げる動きのことで、重要な基礎練習の1つです。
両手もまっすぐ伸ばし、前方や斜め右、斜め左などに上半身を曲げていきます。
このとき、頭のてっぺんも前から引っ張られているように意識しましょう。
これが意識できることで、表現力や美しさの向上が目指せます。
プリエ
フランス語で「折りたたむ」、「曲げる」という意味で、両膝を外側に曲げる動作のこと。ジャズダンスの基礎といっても過言ではありません!例えば、ジャンプする前や着地する時など膝を曲げることで、安定感がでます。
プリエにも「ドゥミプリエ」という半分膝をまげる浅いプリエと、対称的に「グランプリエ」というかかとをあげて深く膝をまげるプリエ(※厳密には2番ポジションのみプリエはかかとは上がらない)などの種類もあります。
クロス・フロア
主にジャスダンスのレッスンで登場します。
ダンススタジオの全面を使って、1~2列になり移動しながらターンやステップ、ジャンプなどジャスダンスで頻出する移動の多い技を練習する方法です。ジャズダンスは大振りも多く、舞台上を移動することは当たり前です。
自宅ではなかなかジャンプや移動するターンの練習はできませんから、スタジオで練習ができるときは貴重ですね。
パドブレ
3歩でワンセットの基本ステップです。ハウスダンスでも登場しますが、ジャズダンスでははじめの2歩は膝を伸ばし、3歩目で膝を曲げる(プリエ)が一般的です。クロスフロアのひとつとして練習することもあります。ジャズではターンや大きな振りの前の踏み込みとして使われることが多いです!
パラレル
バレエでいう6番の足のことで、つま先と膝をまっすぐ前に向けた状態のことです。
ルルべ
引き上げるという意味。要は「つま先立ち」のことです。バレエと異なりジャズダンスは裸足で踊ることもあるでしょう。その際「足の指」をしっかり開き、重心はそれぞれの足の親指と人差し指を意識しましょう。
クセで小指側などに重心が乗っていると、バランスが悪く美しくありません。
また足の指をしっかり開くことで床と触れ合う面積が増えます。これによりつま先立ちでもしっかり身体を支えることができます。片足でルルべをするときも同じです!
他の動作でも言えますが、ルルべをした際に肩が上がったり、息を止めたりしないように注意してくださいね。
ポイント(ポワント)
ジャズダンスでは足の甲からつま先までしっかりと伸ばす足先のことで使われることが多いです。(ロックダンスでも「ポイント」という指を指す動きがありますが、全く別物です)
基本的にジャズダンスは踊っているときやジャンプしているときなど、足先が伸びており「ポイント」で踊ることが多いですが、振りの中であえて「足先を足首から曲げる」振り付けもあります。これはこの後登場する「フレックス」と呼ばれます。
フレックス
関節を「曲げる」という意味で、ジャズダンスに限らず使われる用語です。
ジャズダンスでは特に足先を足首から曲げるときに使います。対義語は上記の「ポイント」です。
ジャズダンサーやバレエ経験者は足先は「ポイント」で踊ることに慣れているため、この「フレックス」がたまに振り付けの中に登場すると苦戦したりします。
ドゥミ
「半分」を意味します。前述の浅く膝を曲げる「ドゥミプリエ」や「ドゥミポワント」という足の付け根を曲げて床につけた状態でかかとをあげている状態などで登場します。
パッセ
片足の爪先を、軸足の膝に持ってくるポーズのことです。内ももを外にひらいた「アウトパッセ」と、内ももは開ない「インパッセ」があります。私の経験上、ジャズダンスでは「インパッセ」が登場することが多かったですが、振り付け師がバレエ経験者だとアウトパッセを使うこともあります。
ポイントは、つま先はあくまで軸足の横に添える程度で足の指先はしっかり伸ばし「カマ足(足首より先が内側に向いてしまうこと)」にならないようにします。
慣れないうちは片足で立つことも難しいかもしれませんが、重心はしっかり軸足にのせておきましょう。
ロンデ
脚を後ろから前にや、前から後ろに弧を描くように行う動作。
よくある動きは床から足先を離さず、前から後ろにコンパスのように流れる動きです。
このとき、軸の脚をしっかりプリエすることでより大きな弧を描くことができます。
回転系の技(バレエの技)
ターン
ターンはダンスで登場する回転技の総称のことです。ジャズダンスで登場するターンの技には「ピルエット」、「シェネ」、「ピケターン」、「ターンジャンプ」などがあります。
ピルエット
片足を軸にして回転するジャズダンスやバレエでは定番の技です。まずは90度回転ずつはじめて1回転、2回転(ダブル)、3回転(トリプル)…と回る数を増やしていきましょう。
とはいっても簡単にできるものではありません。軸足に乗る、上と下に引っ張られる力、目線を一定に保つ、手を使って抱える、パッセの足の位置など意識する部分がかなりあります。
ピルエットもバレエの場合は内ももを外に開いたアウトパッセが定番ですが、ジャスダンスの場合はインパッセで回ることが多いです。
シェネ
鎖(くさり)・チェーンを意味し、 左右の足を入れ替え、半回転ずつ回りながら進んでいく動きで、バレエはもちろんジャズダンスや新体操などでも踊る回転のテクニックの一つです。ポイントは視線を前に定めること。慣れないうちはクルクル回るうちに前がどこか分からなくなりがちですが、回ってもすぐに前の1点を見ることを意識します。
また、足は床を刺すような意識、手の力も使って回ります。
ステップやバレエの技(ターン以外)
シャッセ
ステップのひとつ。片足を前に出したら、もう片方の足をスライドして追いかけるように移動する動き。
軽くジャンプ要素も加えたり、前や横に進んだり振りの中ではアレンジもできるでしょう。
バットマン
厳密には細かい分類がありますが、高く片脚を蹴り上げる動きのことです。
脚を上げる際は必ず、もう片方の床についているほうの脚をプリエして踏み込むことで、もう片脚が高くあがります。
初心者で陥りやすいミスは高く脚を上げることを意識しすぎて、骨盤や背骨が曲がってしまうこと。
慣れるまでは低くてもいいので骨盤がまっすぐの状態で脚をあげることを意識しましょう。
キック・ボール・チェンジ
ジャズダンスのピルエットの前や振りの移動や繋ぎなどでよく使う足運びです。つまり前述の「プレパレーション」の1つである時も。
名前の通り、片脚を軽くキックしたあとボール(母指球)をチェンジする。
つまり右脚を前にキックしたら、その右脚を床について、次に左脚を床につく。
わたしは「キック・トン・トン♪(ワンエンツ)」というリズムで練習することが多かったです。
とくにピルエットの前のキックボールチェンジの動きは定番で、最後の足をついたとき重心は身体の真ん中にあることを意識すると軸が安定します。
ピケ
片足を床に突き刺すようにして立つ動作。ターンと組み合わせて「ピケターン」という動きもジャズダンスでは頻繁に発生します。
アティチュード
片脚で立ち、もう片方の脚の膝を軽く曲げて前や横、後ろにあげる動きでバレエの基礎でもあります。
この時も両足のターンアウトは重要です。慣れるまでは脚を高くあげることよりも、低くてもターンアウトを意識することが大事です。
アラベスク
片脚で立ち、上げた脚をまっすぐ後方へ伸ばします。アティチュードとの違いは後方の脚を曲げずにまっすぐ伸ばすこと。また基本的には伸ばす脚は後ろ方向です。
プレパレーション
回転やジャンプなどある技の「準備」を意味します。
例えばピルエットで回る直前、必ず膝をプリエで曲げた状態から始めます。
この回転の準備のことをプレパレーションと呼び、次の技を安定的に成功させるために、実はかなり重要な動きであることが多いです。
その他
フロアワーク
床に手や足、身体をついて踊る一連の動きや振付のこと。
特にジャズダンスやコンテンポラリーダンスなどの振り付けのひとつとして登場します。
フロアを使って踊るときのコツは、床と足や手をできるだけ離さなず、流れるように踊ることです。
スキンシューズ
裸足で踊るダンサーのために心強い「裸足に近いシューズのこと」です。裸足で踊ると足の裏に魚の目ができてしまったり、皮がむけてしまったりすることがあります。特にターンなど回転する際、軸足の足裏は床の上を擦るので滑りにくいと回転することができません。
バレエのようにトゥシューズを履かないジャズダンスの場合、スキンシューズを履いてレッスンに臨む方も多くいます。
ただ舞台などの本番は足先が目立ってしまうので、スキンシューズはあまり履かないでしょう。
通常の舞台であれば「リノ」と呼ばれる床材でスキンシューズを履いてなくても踊りやすい床であることが多いからです。
ジャズシューズ/ジャズスニーカー
シアタージャズなどでは「ジャズシューズ」と呼ばれる、ターンやステップがしやすい専用の靴を履いて踊ることが多いです。
シューズの種類もたくさんありますが、「スプリットソール」といってつま先立ちがしやすいような設計になっていることがほとんどです。
レッスンの種類や講師によって「裸足」なのか「靴」が必要なのか様々ですので、初めての場合は講師の方に聞いてみましょう。
わたしは中学生でジャズダンスの教室に通ったときは「ジャズスニーカー」を履くのが当たり前の教室でしたが、大学に入ってから関東でジャズダンスをし始めてからは「裸足」が定番でした。踊りたいジャズダンスの種類によっても変わってくるかもしれませんね。
リリカル
アップテンポな曲でのジャズダンスというよりも、バラードやスローなど情感に訴えるタイプのジャズダンスの振り付けのことです。「リリカルジャズ」などと言うこともあります。明確な定義はないですが、先生によって「リリカル」な振り付けが得意、「アップテンポなシアタージャズ」が得意、など様々です。
自分が一番すきなジャスダンスの種類を見つけてみてくださいね!
まだまだジャズダンスの世界はひろい!
いかがでしたでしょうか?
今回は初心者向けに用語をご紹介しましたが、ジャズダンスはバレエからきているダンスのため、登場することばのほとんどがバレエ用語です。
バレエのレッスンの場合は「バーレッスン」というものがありますが、ジャズダンスの場合は「バー」は使わずにプリエの練習をすることがほとんどです。
もっとうまくなりたいひとはバレエも習ってみると、表現の幅が広がりますよ!
